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9年前

当時、和歌山市の自宅で個人塾を営んでいたのですが、あの日、あの時間は生徒もまだ来ないということで自宅でゆっくりしていました。

テレビを見ていると速報が流れ、大変な事態になっていることに言葉を失いました。というのも和歌山市の自宅は幸い身体に感じる揺れがなかったのです。

さまざまな情報が錯綜する中で、身近にまず心配したことは、当時高3生のことでした。

小学生の頃から指導していた彼は、私が指導した中でも最も長く時間を過ごし、多くのことを語り合った生徒でした。中学に入ってから一念発起(小学校ではかなり学習に苦労していたのです)、高校入試で私の母校でもある私立進学校に編入合格。

中高一貫校に高校から編入した場合、相当な努力が必要なのですが、彼はとにかく諦めず毎日勉強しに来てくれて、上位の成績を維持していました。

ある出来事をきっかけに医師を志していたのですが、それでもやはり医学部に合格というのは難しく、後期試験でこれまた倍率が高い中部地方の国立大学を受験することにしていたのです。

入試は3/12の予定でしたので、とにかくまず入試が行われるのか、そもそも交通機関は動いているのか、情報を集めること、電車の本数は減るので特急は使えないなど…。ご父兄も交え相談したことを覚えています。


その彼は、その後1年勉強し、翌年見事に和歌山県立医科大学へ合格。大学在学中は、成績優秀で仲間から頼られる存在になっていました。たまにファミレスなんかに行くと仲間たちと勉強をしているのに遭遇したこともあり、頑張っているなぁと嬉しく思ったものです。

現在彼は医師として、ある総合病院で脳外科医として活躍しているのですが、小学生当時のことを思うと、人の可能性の凄さをしみじみと感じます。


私は休日音楽家としても活動しており、演奏会なども年に数度開催しているのですが、そこにも未だに足を運んでくれ、元気な姿を見せてくれています。

先日も春から看護師として就職する教え子が近況を知らせに来てくれたり、この仕事をしていると卒塾した生徒たちのその後の活躍も知ることができるのは、本当に幸せなことですね。


色々なことを考えさせる日ですが、私にとっての思い出の話でした。


今年も多くの生徒が大学生活へと羽ばたいていきます。みんながそれぞれの場所で懸命に輝いてくれることを応援しています。

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